更新:2018年12月10日

 

次回の国際シンポジウム


第5回日本文化人類学会国際シンポジウム
「東アジアにおける人類学の国際化/グローバル化:第三部 台湾と日本」

趣旨: 台湾の人類学は、その草創期においては、日本植民地下における台湾総督府や台北帝国大学所属の研究者などによって主導され、その成果の中には、今日においても貴重なものとして、その輝きを失っていないものが見られます。しかし、日本の敗戦によって、日本が撤退すると、学問の世界の主導者は中国大陸から渡ってきた中国人にとってかわられ、また戦後に教育を受けた世代の研究者たちは、そのほとんどがアメリカ、ヨーロッパに留学して研究を進めたため、学問のスタイルは一変しました。他方、戦後長い間、台湾の人類学界は、研究対象としては台湾研究が中心となり、ごく一部海外の華僑華人研究や、太平洋地域・中国大陸の民族学的研究がなされました。戦後、台湾を再び訪れることができるようになった日本の研究者たちも、日本時代に収集された史資料と欧米の理論や長期現地調査の手法を活用しつつ、台湾研究を行いました。しかし、1990年代ころより、台湾においても、台湾以外をフィールドとした人類学的な研究が勃興してきています。研究のテーマもかつてのような伝統社会研究から、グローバル化を踏まえた様々な新しい研究領域に広がっており、また日本以上に社会との連携を切り開いていく実践的なスタイルを模索するようになっています。そこで、今回のシンポジウムでは、最近の研究動向を踏まえた台湾の人類学の現状を2名の気鋭の研究者にご報告いただきます。そのうえで、今後の台湾と日本の学術交流を、従来の台湾を中心的な対象としてきた研究に止まらない、よりグローバルな地域、トピックに対する共同研究に広げていく可能性を模索する機会としたいと思います。

日時: 2019年1月26日(土)13:30〜17:30

会場: 慶應義塾大学三田キャンパス 北館ホール(北館1階)

アクセス: https://www.keio.ac.jp/ja/maps/mita.html

主催: 日本文化人類学会

共催: 慶應義塾大学東アジア研究所、慶應義塾大学人類学研究会、東アジア人類学研究会、仙人の会

使用言語: 日本語、英語、中国語


プログラム:

総合司会 西村一之(日本女子大学)

13:30
開会挨拶: 清水展 (日本文化人類学会会長・関西大学)

13:40-13:50
趣旨説明: 三尾裕子(慶應義塾大学)

13:50-14:40(発表40分、質疑10分)
林承緯(台北芸術大学)「台湾における『日本研究』の現状と課題」

14:40-15:30(発表40分、質疑10分)
Guo Peiyi(郭佩宜)(中央研究院民族学研究所)「Pacific Studies and Comparative Austronesian Studies in Taiwan」

15:30-15:50
休憩

15:50-17:30
コメントとディスカッション(コメント一人10分×4人+フロアとのディスカッション60分)
コメンテータ 黄智慧(中央研究院民族学研究所) 上水流久彦(県立広島大学) 飯高伸五(高知県立大学) 窪田幸子(神戸大学)


本シンポジウムに関する問い合わせ先:

    日本文化人類学会事務局
    〒108-0073 東京都港区三田2-1-1-813
    TEL: 03-5232-0920
    E-mail: hoya@jasca.org

本シンポジウムは、独立行政法人日本学術振興会平成30年度科学研究費助成事業(科学研究費補助金)(研究成果公開促進費)(JSPS科研費 JP16HP3004)の助成を受けて実施されます。

 

過去の国際シンポジウム


第4回日本文化人類学会国際シンポジウム
「東アジアにおける人類学の国際化/グローバル化:第二部 中国と日本」

趣旨: 東アジアにおける人類学の国際化/グローバル化について、今年度は中国と日本に焦点を当てて考えます。中国の人類学は、その草創期よりイギリス、フランス、アメリカ、ロシア、そして日本の人類学との関係のなかで発展してきました。近年、学問のグローバル化に伴って東アジアにおける人類学における知の体系が変化し、特に英語での国際発信がますます求められるようになっています。しかし他方で、中華圏や日中間では自国言語をベースとする多言語での学術会議が重視されているのも事実です。本シンポジウムは、中国人類学による国際交流の歴史と現在を踏まえたうえで、東アジアにおける人類学ネットワークの再構築について考えます。

日時: 2017年12月28日(木)13:00〜17:30

会場: 首都大学東京 南大沢キャンパス 国際交流会館

アクセス: http://www.tmu.ac.jp/university/campus_guide/access.html

主催: 日本文化人類学会

共催: 首都大学東京社会人類学研究室、東アジア人類学研究会、仙人の会

使用言語: 日本語、中国語、英語


プログラム:

13:00-13:20
開会挨拶: 松田素二(日本文化人類学会会長、京都大学・教授)
趣旨説明: 河合洋尚(国立民族学博物館・准教授)

第T部 特別講演

13:20-14:50(講演[通訳含む]70分、質疑20分)
@ 王銘銘(北京大学・教授)
「東方中的西方―中国人類学両大伝統的形成与変異」(東洋のなかの西洋―中国人類学における二大伝統学派の形成と変容) *中国語[日本語通訳あり]

15:00-16:00(発表40分、質疑20分)
A劉正愛(中国社会科学院民族学−人類学研究所・教授)
「大陸中国における日本人類学の影響―1980年代以降を中心として」(仮) *日本語

第U部 討論会「東アジアにおける人類学ネットワークの再構築に向けて」

16:15-17:30[パネリスト1人10分+オープン・ディスカッション]
パネリスト: 周星(愛知大学・教授)/中生勝美(桜美林大学・教授)川口幸大(東北大学・准教授)/佐藤若菜(新潟国際情報大学・講師)

討論会司会:河合洋尚

シンポジウム総合司会:桑山敬己(北海道大学・教授)


本シンポジウムに関する問い合わせ先:

    日本文化人類学会事務局
    〒108-0073 東京都港区三田2-1-1-813
    TEL: 03-5232-0920
    E-mail: hoya@jasca.org

本シンポジウムは、独立行政法人日本学術振興会平成29年度科学研究費助成事業(科学研究費補助金)(研究成果公開促進費)(JSPS科研費 JP16HP3004)の助成を受けて実施されます。

 

第3回日本文化人類学会国際シンポジウム
「東アジアにおける人類学の国際化/グローバル化:第一部 韓国と日本」
The 3rd JASCA International Symposium
"Internationalization/Globalization of Anthropology in East Asia: Part1 Korea and Japan"

特別講演に文玉杓(ムン・オクピョ)先生(前・韓国文化人類学会会長)をお迎えして、第3回日本文化人類学会国際シンポジウム「東アジアにおける人類学の国際化/グローバル化:第一部 韓国と日本」を下記のとおり開催致します。一般無料公開、事前登録不要ですので、皆さまのご参加をお待ちしております。

With Professor Okpyo Moon, the former president of the Korean Society for Cultural Anthropology (KOSCA), as the keynote lecturer, JASCA will host the 3rd International Symposium "Internationalization/Globalization of Anthropology in East Asia: Part1 Korea and Japan" as follows. The symposium is open to the public. Prior registration is not necessary. All are welcome.

趣旨: 東アジアにおける人類学の国際化/グローバル化について、今年度は日韓関係に焦点を当てて考えます。従来、日韓双方の研究者は、旧宗主国と旧植民地という負の遺産をいかに克服して、新たな関係を作るかという問題に腐心してきました。しかし、昨今のグローバル化は、この二国間関係をより大きな枠組みで捉えることを要求しています。特に厄介なのは、英語の使用に伴う学問体系および学術関係の変化です。本シンポジウムでは、日本語・韓国語・英語・中国語など、複数の言語で研究に携わってきた方々を国内外から招いて、今後の人類学的知の在り方について検討します。

日時 Date: 2016年11月19日(土)13:00〜17:00 November 19th (Sat), 2016

会場 Venue: お茶の水女子大学・大学本館・306号室 Room #306, Main Building, Ochanomizu University

アクセス: http://www.ocha.ac.jp/help/accessmap.html
Access: http://www.ocha.ac.jp/en/access/index.html

*最寄り駅は東京メトロ丸ノ内線・茗荷谷駅、有楽町線・護国寺駅。当日は南門が閉鎖されていますので、正門をご利用ください。会場はキャンパスマップの建物@です。

使用言語 Language: 英語 English

一般公開・参加費無料・事前登録不要 Free and open to the public, no prior registration required


プログラム Program:

総合司会 MC: 桑山敬己 Takami KUWAYAMA(北海道大学教授 Professor, Hokkaido University)

13:00 開会挨拶 Opening remarks: 松田素二 Motoji MATSUDA(日本文化人類学会会長、京都大学教授 the President of JASCA & Professor, Kyoto University)

13:10-14:50 第1部 特別講演 Session 1: Keynote Lecture

13:10 演者 Lecturer: 文玉杓 Okpyo MOON(前・韓國文化人類学会会長、韓國學中央學究院名誉教授 the former President of KOSCA & Professor Emerita, Academy of Korean Studies)
演題 Theme: 「言葉の壁を越えた東アジア人類学の'グローバル化'」 'Globalization' of East Asian Anthropology beyond the Language Barrier

14:10 コメント Comments: 嶋陸奥彦 Mutsuhiko SHIMA(東北大学名誉教授 Professor Emeritus, Tohoku University)

14:30 会場質疑応答 Q&A

14:50 休憩 Short Break

15:00-17:00 第2部 討論会「東アジアにおける人類学の国際化/グローバル化−韓国と日本 Session 2: Roundtable "The Internationalization/Globalization of Anthropology in East Asia: Korea and Japan"

15:00-15:10 趣旨説明 Aims of Roundtable: 桑山敬己 Takami KUWAYAMA

15:10-15:30 パネリスト Panelist: 仲川裕里 Yuri NAKAGAWA(専修大学教授 Professor, Senshu University)

15:30-15:50 パネリスト Panelist: 本田洋 Hiroshi HONDA(東京大学教授 Professor, University of Tokyo)

15:50-16:10 パネリスト Panelist: 山内文登 Fumitaka YAMAUCHI(国立臺灣大学副教授 Associate Professor, National Taiwan University)

16:10-17:00 総合討論 Open Discussion

17:00 閉会挨拶 Closing Remarks: 松田素二 Motoji MATSUDA


懇親会について: シンポジウム終了後に会場近隣にて懇親会(会費4000円程度)を開催する予定です。懇親会に参加ご希望の方は、11月14日迄に棚橋訓宛(tanahashi.satoshi[at]ocha.ac.jp)にその旨をご連絡くださるよう、お願い申し上げます。

本件の問い合わせ先 Contact: 棚橋訓 tanahashi.satoshi[at]ocha.ac.jp

本シンポジウムは、独立行政法人日本学術振興会平成28年度科学研究費助成事業(科学研究費補助金)(研究成果公開促進費)(JSPS科研費 JP16HP3004)の助成を受けて実施されます。

 

国際化する日本の文化人類学と国際情報発信強化の試み 第2回 国際シンポジウム
The 2nd International Symposium on the Internationalization of Japanese Anthropology and the Attempts to Promote the Overseas Dissemination of Academic Information in Japan

国際化/グローバル化する文化人類学と日本
The Internationalization/Globalization of Cultural Anthropology and Japan

「日本発東アジアネットワークの構築を基幹とする文化人類学研究の国際情報発信強化」の一環で行われる本シンポジウムでは、今年の日本文化人類学会研究大会ラウンドテーブル「『国際化/グローバル化』の波動と文化人類学:複数性の岐路に立って」における活発な議論をふまえ、日本の人類学の国際化/グローバル化について考えます。第1部では、長らく香港を拠点として人類学の国際化/グローバル化の問題に取り組まれてきたGordon Mathews教授を講師としてお招きし、第2部では、さまざまな立場の識者に問題提起していただき、日本での人類学の「英語化」とそれにまつわる問題について議論します。

This international symposium, supported by JASCA's Grant-in-Aid for Scientific Research project 'Constructing Japan-based networks in East Asia for enhancing the international visibility of research in cultural anthropology', builds on the vibrant discussions that took place at the roundtable on the internationalization/globalization of cultural anthropology at this year's JASCA annual meeting. Part I will be a keynote lecture by Professor Gordon Mathews from the Chinese University of Hong Kong, who has long worked on the internationalization/globalization of anthropology. This will be followed by a roundtable with anthropologists of various backgrounds discussing the issues regarding 'Englishization' of anthropology in Japan.

共催:首都大学東京社会人類学研究室
Co-host: Department of Social Anthropology, Tokyo Metropolitan University

日時: 2015年12月12日(土)13:00〜17:00
Date: December 12th (Sat), 2015

場所: 首都大学東京南大沢キャンパス 国際交流会館
Venue: International House, Minami-Osawa Campus, Tokyo Metropolitan University

使用言語: 英語
The symposium will be conducted in English


プログラム Program:

第1部(13:00〜14:35) 特別講演
Part I: Keynote Lecture

  • 講師:Professor Gordon C. Mathews(香港中文大学 Chinese University of Hong Kong)
    演題:The Globalization of Anthropology, and Japan's Place Within It
  • コメンテーター Comments: 山内由理子 Yuriko Yamanouchi(東京外国語大学 Tokyo University of Foreign Studies)

第2部(14:50〜17:00) ラウンドテーブル Doing Anthropology in English in Japan
Part II Roundtable
  • パネリスト Panelists:
    小泉潤二 Junji Koizumi(大阪大学 Osaka University)
    Tom Gill(明治学院大学 Meiji Gakuin University)
    韓敏 Min Han(国立民族学博物館 National Museum of Ethnology)
    井本由紀 Yuki Imoto(慶應義塾大学 Keio University)
    Gordon Mathews
  • 司会 MC:堀口佐知子 Sachiko Horiguchi(テンプル大学ジャパンキャンパス Temple University Japan Campus)


*事前申込は不要です no prior registration is necessary

問い合わせ先:

    日本文化人類学会事務局
    〒108-0073 東京都港区三田2-1-1-813
    TEL: 03-5232-0920
    E-mail: hoya@jasca.org

本シンポジウムは、独立行政法人日本学術振興会平成27年度科学研究費助成事業(科学研究費補助金[研究成果公開促進費] JSPS科研費 15HP3003)の交付を受けて実施されます。

 

国際化する日本の文化人類学と国際情報発信強化の試み 第1回 国際シンポジウム

国際化やグローバル化の波は学問にも押し寄せてきています。本シンポジウムは、2014年度科学研究費採択事業「日本発東アジアネットワークの構築を基幹とする文化人類学研究の国際情報発信強化」の一環として開催されます。第1部では英語圏人類学的日本研究の第一人者ジョイ・ヘンドリー教授を講師にお招きし、第2部では日米欧の識者による討論会を開いて、国際化時代の日本研究について考えます。

日時: 2014年11月22日(土)13:00〜17:00

場所: 法政大学市ヶ谷キャンパス外濠校舎406教室

使用言語: 英語

プログラム:

第1部 特別講演

  • 講師:Prof. Joy Hendry(英国 Oxford Brookes University 名誉教授)
    演題:Forty Years of Research and Teaching on Japan : A Personal Trajectory
  • コメンテーター: 笹川あゆみ

第2部 討論会 「内外の人類学的日本研究を橋渡しする」
  • パネリスト:
    Joy Hendry
    James Roberson(東京女学館大学)
    加藤恵津子(国際基督教大学)
    堀口佐知子(テンプル大学ジャパンキャンパス)
  • 司会:桑山敬己(北海道大学)