2014年10月25日

「国際情報発信強化」事業について

日本文化人類学会会長(第26期) 関根 康正

 本学会は1934年の設立以来、日本で唯一の文化人類学・民族学の全国的組織として、日本語学会誌『文化人類学』(旧『民族学研究』)を刊行し、この分野の研究発展に寄与してきました。文化人類学もグローバル化の進展と現代世界の構造変化を受けて、今日では研究対象も拡大し、世界の人々と成果を共有するようになりました。
 これまで本学会は、日本語での発表を重視してきましたが、以上の変化に対応するため、1998年に英文誌 Japanese Review of Cultural Anthropology(以下『JRCA』)を刊行しました。今後もいっそうの国際情報発信強化に向けて、(1)年1号刊行の『JRCA』を年2号刊行にする、(2)『JRCA』を東アジアの人類学者のフォーラムとする、(3)『JRCA』の編集体制を国際化する、という3つの目標を柱とした「国際情報発信強化」事業に取り組んでいます。