執筆ガイド

【使用上の注意】



1. 執筆前
①投稿資格を確認する(共著の場合)  執筆ジャンルを決める  ③字数制限について知る  ④投稿内容を決める  査読過程について知る  ⑥テンプレートを入手する  ⑦特集について

2. 本文の作成
①章立てのルール  句読点・記号・カッコ等  ③引用についてのルール  ④注のつけ方  ⑤写真・図・表をどう入れるか  ⑥特殊な表記(法)を使う必要がある場合  文献引用表示の方法  「参照文献」の書き方

3. 投稿に向けて
①ファイルネームの準備  ②タイトル・日本語要旨・キーワード  英文要旨について知る  ④原稿に見落としがないか確認する  カバーレターの作成(任意)  ⑥査読者に関する希望(任意)  ⑦投稿方法を確認する  ⑧投稿後のプロセスについて知る

4. 査読中
再投稿の際の注意  ②リプライについて

5. 採択後
①入稿原稿の準備  ②英文要旨の作成  ③著作権移譲承諾書  ④PDFファイルの入手


 

1. 執筆前

①投稿資格を確認する(共著の場合)

 日本文化人類学会の会員であればどの投稿区分にも投稿する資格があります。非学会員との共著については、学会員が投稿原稿の実質的な主要著者であるという条件のもとでのみ可能です。なお、特集の場合は、全体の1/3を超えない範囲で非学会員が執筆できることになっています。

②執筆ジャンルを決める

 2019年12月の投稿規程では、学会員の多様な研究活動を反映すべく、多様な投稿区分が設けられています。論文類(原著論文萌芽論文展望論文書評論文特集序論)、レビュー(書評映像・展示評)、フォーラム(著書紹介討論 、研究報告研究動向教育・社会・研究活動研究史・追悼記事)の中から、自分の書きたい内容がどの投稿区分に適しているか、ご検討ください。

③字数制限について知る

 学会誌では字数制限を守ることが必須です。発表したい内容が当該投稿区分の字数制限とマッチしているか確認してください。

④投稿内容を決める

 投稿原稿は「未公刊」の書き下ろし原稿であることが原則ですが、一定の限界内で既発表の研究内容を活用することも許容されます(ただしカバーレターでの説明が必要)。なお、かなり特別な条件のもとではありますが、外国語での既発表論文の翻訳が「許容される二次出版」として掲載が認められる可能性もあります。

⑤査読過程について知る

 どの投稿区分の原稿も、編集委員会を中心とした査読過程(ないし審査過程)を経たうえで掲載に至ります。あらかじめ『文化人類学』の査読過程についての理解を深めてください。査読過程の詳細については「査読過程に関するガイドライン」もご覧ください(このガイドラインは査読者に対するものであると同時に、投稿者に対するものでもあります)。

⑥テンプレートを入手する

 制限字数に厳密に従い、また投稿区分に合ったフォーマットで投稿していただくためにテンプレート一式が作ってあります。(遅くとも草稿の完成後は)当該の投稿区分のテンプレートを用いて投稿原稿を作成してください。なお、ワープロソフトの文字カウントは、段落末の空白部分を勘定しないため、大幅な字数超過を引き起こしがちです。

⑦特集について

 特集原稿はやや特殊な部分を含んでいますので、特集向けに原稿を執筆する場合は、あらかじめその点をご理解ください。


2. 本文の作成

①章立てのルール

 簡単ですが章立てのルールがあります。テンプレート見本も参考にしてください。

②句読点・記号・カッコ等

 2019年12月の執筆細則では、本文では句読点として「。」「、」を用い、論文末の「参照文献」では日本語・外国語を問わず半角コンマ「,」と半角ピリオド「.」を用いることになっています。

数字の使い方についてのルール(一桁の場合は全角、二桁以上は半角等)もご承知おきください。強調のカッコダッシュ省略記号等の使い方についても執筆細則を参考にしてください。

③引用についてのルール

引用文の中の句読点(末尾に句点は入れない)、引用文の中のカギカッコ(「..『...』...」ではなく「...「...」...」を使う)に関するルール等も参考にしてください。

④注のつけ方

テンプレート見本を参照してください。

⑤写真・図・表をどう入れるか

 これもテンプレート見本を参照してください。なお、図表類のファイルで重いものは、査読過程ではファイルの受け渡しが容易なように圧縮したものを用い、掲載決定後、入稿時にオリジナルのファイルを送ることになります。

⑥特殊な表記(法)を使う必要がある場合

特殊文字等の扱いについては執筆細則の指示に従ってください。なお『文化人類学』では、執筆細則の外国語に関するルールが、最も使用頻度の高い言語である英語を標準としたものであることを認識し、雑誌全体の統一感を損ねない範囲でそれとは異なる慣習に従うこと(「判断に迷った時のためのフローチャート」の3段落目を参照)も許容しています。

⑦文献引用表示の方法

 本文中の文献引用表示に関してはスペース節約のための様々な慣習があり、執筆細則付則1ではそれを数多く含めています。以下の具体例(付則1から抜粋)をもとにルールを確認してみてください。

【例】[馬淵 1935:9]
   [田中・松田編 2006:18–9]
    (→ルールを確認)

【例】[セリグマン,ウォーカー & ローゼンハン 2016](初めての引用)
   [セリグマンほか 2016](二度目以降)
   [山口 1975:143–51,182–3]
   [山口 1975:123,2007:55;サーリンズ 1993:125]
    (→ルールを確認)

【例】 この点に関しては、山口[1975:123]が論じている通り〔……〕。
    サーリンズの著作[1993]によれば〔……〕。
    ジェルは〔……〕と論じる[Gell 1998:84]。
    (→ルールを確認)

【例】[Malinowski 2014 (1922):18]
   [Godelier 2011 (2004):200–1]
    (→ルールを確認)

【例】[山口 1975:123–4,なお143–51も参照]
   [e.g. Gupta & Ferguson 1997:ii]
   [山口 2007:55;cf. サーリンズ 1993:125]
    (→ルールを確認)

【例】[サーリンズ 1993:第2章]
   [Macfarlane 2010:14'–15']
    (→ルールを確認)

【例】 『毎日新聞』によれば……である(「来訪神が無形文化遺産へ――民俗行事への関心広がる」2018年11月4日首都圏版朝刊社会面)。
(→ルールを確認)

以上の内容はルールの一部です。全貌を知るため、執筆細則付則1のページも直接ご覧ください

⑧「参照文献」の書き方

 参照文献は原則として「五十音順リスト」と「アルファベット順リスト」に分けてこの順に並べます。2019年12月の執筆細則では、文献情報を最小限のスペースで記載する方針を徹底させ、著者名のあとで改行しない、「」や『』の後にわざわざ空白を入れない、等のルールを採用しています(こうすることで、文献情報は制限字数内で必要十分なスペースを占めることになります)。
執筆細則付則2では、参照文献の記載に関する多種多様なケースが考慮されています。また、判断に困りそうな場合(オンライン文献や映像を含め)にも、明瞭な基準が示してあるので、参照してください。迷った場合のためのフローチャートもあります。
 以下の具体例(執筆細則付則2より抜粋)をもとに、ルールを確認してみてください。

基本ルール

【例】山口昌男 1975『文化と両義性』岩波書店.

   ——— 2007a『道化の民俗学』岩波書店.

   ——— 2007b『いじめの記号論』岩波書店.

   Geertz, C. 1973. The Interpretation of Cultures: Selected Essays. Basic Books.

   ———. 1988. Works and Lives: The Anthropologist as Author. Stanford University Press. 

   (→ルールを確認)

【例】サーリンズ, M.1993(1985)『歴史の島々』山本真鳥訳 法政大学出版局. (Sahlins, M. Islands of History. University of Chicago Press.) 

   (→ルールを確認)

【例】Smith, J. n.d. Education and Reproduction among Turkish Families in Sydney. Unpublished MS. Department of Education, University of Sydney.

   ルーシュ, J. 2006『人間ピラミッド』紀伊国屋書店. DVD.

   Okely, J. 2013 Anthropological Practice: Fieldwork and the Ethnographic Method. Berg.(引用は Amazon Kindle版位置番号で示す.)

   Nader, L. 2011. Ethnography as Theory. HAU: Journal of the Ethnographic Theory 1(1): 211–219. https://www.haujournal.org/

   日本文化人類学会 日付不詳「『文化人類学』とは」http://www.jasca.org/ 2019年8月1日閲覧.

   Macfarlane, A. 2010. An Interview of the Anthropologist Sir Edmund Leach. https://www.youtube.com/wath?v=3hnj0wiFPqk オンライン映像. 2019年8月1日閲覧. 

   (→ルールを確認)

【例】Mol, A. & J. Law 1994. Regions, Networks and Fluids: Anemia and Social Topology. Social Studies of Science 24(4): 641–71. DOI: https://doi.org/10.1177/030631279402400402. 

   (→ルールを確認)

五十音順リストに関して

【例】田中雅一・松田素二編 2006『ミクロ人類学の実践――エイジェンシー/ネットワーク/身体』世界思想社.

   小松和彦ほか編 2004『文化人類学文献事典』弘文堂.  

   (→ルールを確認)

【例】ヘルマン, C. G. 2018『ヘルマン医療人類学――文化・健康・病い』辻内琢也監訳責任 金剛出版.

   ドゥルーズ, G. & F. ガタリ 1994『千のプラトー――資本主義と分裂病』宇野邦一ほか訳 河出書房新社.

   セリグマン, M. E. P., E. F. ウォーカー & D. L. ローゼンハン 2016『異常心理学大事典』原著第4版 上里一郎・瀬戸正弘・三浦正江監訳 西村書店.

   (→ルールを確認)

【例】蒲生正男 1959「奄美の民俗――社会」 大間知篤三ほか編『日本民俗学大系 第12巻 奄美・沖縄の民俗』平凡社 pp. 7-21.

   クリフォード, J. 1986「序論――部分的真実」  J. クリフォード & G.マーカス編『文化を書く』春日直樹ほか訳 紀伊國屋書店 pp. 1-50.

   (→ルールを確認)

【例】馬淵東一 1935「高砂族の系譜」『民族学研究』1(1): 1-16.

   石井溥 2018 書評「田中二郎『アフリカ文化探検——半世紀の歴史から未来へ』」『文化人類学』83(1): 120-2.

   (→ルールを確認)

【例】毎日新聞 2018「来訪神が無形文化遺産へ――民俗行事への関心広がる」11月4日首都圏版朝刊社会面.

   インゴルド, T. 2017「大地、空、風、そして天候」古川不可知訳『現代思想』3月臨時増刊「人類学の時代」pp. 170-91. 

   (→ルールを確認)

アルファベット順リストに関して

【例】Lévi-Strauss, C. 1967. Les structures élémentaires de la parenté. 2e éd. Mouton.

   (→ルールを確認)

【例】Moeran, B. 2006. Ethnography at Work. Berg.

   Parry, J. & M. Bloch (eds) 1989. Money and the Morality of Exchange. Cambridge University Press.

   Dolgin, J. L., D. S. Kemnitzer & D. M. Schneider (eds) 1977. Symbolic Anthropology: A Reader in the Study of Symbols and Meanings. Columbia University Press.

   Tsing, A. et al (eds) 2017. Arts of Living on a Damaged Planet: Ghosts and Monsters of the Anthropocene. University of Minnesota Press. 

   (→ルールを確認)

【例】Godelier, M. 2011(2004). The Metamorphoses of Kinship (trans) N. Scott. Verso. (Métamorphoses de la parenté. Fayard.) 

   (→ルールを確認)

【例】Mead, M. 1955. Children and Ritual in Bali. In M. Mead & M. Wolfenstein (eds) Childhood in Contemporary Cultures, pp. 40-51. University of Chicago Press. 

   (→ルールを確認)

【例】Mol, A. & J. Law 1994. Regions, Networks and Fluids: Anemia and Social Topology. Social Studies of Science 24(4): 641-71.

   Chao, S. 2019. Review of Palma Africana by Michael Taussig. American Anthropologist 121(3): 784-5. 

   (→ルールを確認)

以上の内容はルールの一部です。全貌を知るため、執筆細則付則2のページも直接ご覧ください


3. 投稿に向けて

①ファイルネームの準備

 原稿が完成したら、執筆細則にあるルールに従ってファイルネームをつけてください(査読過程での原稿の扱いを容易にするためです)。

②タイトル・日本語要旨・キーワード

 論文類の場合も、英語タイトルや英文要旨投稿時には不要です。原著論文・萌芽論文・展望論文では日本語キーワードが、また原著論文ではそれに加えて日本語要旨も、提出時に必要になります。

 なお、冊子の裏表紙には通常、原著論文・萌芽論文・展望論文の論文名が掲載されますが、そこでは副題は省略されます。また、主タイトルが15字以上の場合、デザイン上の制約から、裏表紙の目次においてのみ、簡略な表記をお願いする可能性があります。

③英文要旨について知る

 原著論文・萌芽論文・展望論文・特集序論では、掲載決定後すみやかに、短い英文要旨と長い英文要旨の両方(どちらも英文校閲済みのもの)を提出していただく必要があります。両方の英文要旨の語数について確認するとともに、またそれらがなぜ必要なのかについてもご理解ください。

④原稿に見落としがないか確認する

 きちんと校正を行なってミスのない原稿を作ることは、投稿者個人のみならず、学会誌全体の信用に関わる問題です。細心の注意を払って原稿を確認してください。

⑤カバーレターの作成(任意)

 2019年12月の投稿規程では、任意で、簡単なカバーレターを送付できることを明記しています。非学会員との共著既発表の研究内容の再利用特殊な表現や表記法の使用(「判断に迷った時のためのフローチャート」の3段落目を参照)をはじめ、編集委員会に原稿とは別に説明すべき事項がある場合に使用してください。

⑥査読者に関する希望(任意)

 論文類(レビュー、フォーラムは除く)では、投稿時に査読者として希望する人・希望しない人の名前を挙げることができます。記載場所はテンプレートの最終ページです。様々な事情があるため(最近査読を担当していただいた方に再度お願いするのは困難である等)、リスト内から査読者が選ばれることは保証できないものの、査読者の選定上大いに参考になります。2〜3名でも構わないのでなるべく書いてください。
 もちろん、著者が査読者として希望しない人に査読が依頼されることはありません。

⑦投稿方法を確認する

 投稿は本ウェブサイトの「投稿フォーム」から行います。左記のリンクをクリックし、事前にこのページを確認しておくことをお勧めします。

⑧投稿後のプロセスについて知る

 投稿後は査読過程に入ります。原稿審査の概要をあらかじめ理解し、また「査読過程に関するガイドライン」にも目を通すことをお勧めします。

 

4. 査読中

①再投稿の際の注意

 ほとんどの場合、査読者の意見を参考に、大なり小なり加筆修正を行うことが必要になります。査読意見を反映できるよう、再投稿の際には、投稿区分の制限字数の10%増まで書き足すことが許容されています(「原稿の作成について」の4段落目を参照)。
 査読のプロセスについては適宜、原稿審査の概要「査読過程に関するガイドライン」で再確認してください。

②リプライについて

 査読はコミュニケーションの過程でもあります。査読者の意見に対して、著者がなるべく丁寧なリプライを作成することは(「原稿の作成について」の3段落目を参照)、その後の過程を円滑にする一助となります。

 

5. 採択後

①入稿原稿の準備

 採択後、入念に最終確認したうえで、入稿原稿を送付してください。図・表のオリジナルファイルもこの時に送ってください。

②英文要旨の作成

字数を確認し二種類の英文要旨作成の意義を理解したうえで、すみやかに作成してください。短い英文要旨は『文化人類学』の掲載のために必要ですのですぐに必要です。長い英文要旨も1ヶ月以内に作成してください。英文校閲も行なってください。

③著作権移譲承諾書

 編集委員会からの指示のもと、この時に著作権についての許諾書(「12.著作権、その他」のところ)も提出していただきます。

④PDFファイルの入手について

 通常、刊行後3ヶ月以内にJ-Stageの『文化人類学』のページから、学会員専用のパスワードを使ってダウンロードできる(「10.抜き刷り」のところを参照)ようになります。パスワードがわからない場合は学会事務局にお尋ねください。