第31回研究大会プログラム

更新:1997年7月8日



第1日 5月21日(水) A会場(講堂)


10:00A-01「中華民族」の演出 −北京・「中華民族園」の事例から−揚 海英(関西外国語大学)
10:15A-02台湾アミ族呪医シカワサイの童●化原 英子(九州大学)
10:30A-03 継承されていく医食同源の思想と出産文化
 −フィリピン・マニラにおける中国・福建系移民の事例から−
王 柳蘭(京都大学)
10:45A-04中国帰国者による「オリエンタリズム」批判 −「流用」という視点から−姜 麦瑞(九州大学)
11:00A-05アイデンティティーの表出・確認・創造 −バングラデシュ・ムスリムの事例から−高田峰夫(広島修道大学)
11:15A-06 アルメニア民族文化に対するアイデンティティと文化維持のための戦略
 −レバノン社会におけるアルメニアコミュニティを例として−
三尾真琴(静岡県立大学)
11:30A-07グアテマラにおける汎マヤ文化運動、そのもう一つの可能性太田好信(九州大学)
11:45A-08ミクロネシア連邦オレアイ環礁における文化確認とその余波柄木田康之(宇都宮大学)
昼 食
13:00
-
15:30
第1回人類科学連合シンポジウム
「種としての人類とその未来:Life of Human Species and Its Future」
司会:栗本英世(国立民族学博物館)
パネラー: 大塚柳太郎(東京大学医学部)
高畑尚之(総合研究大学院大学教育研究交流センター)
長谷川真理子(専修大学経済学部)
山際寿一(京都大学霊長類研究所)

16:30-18:00

特別講演

"Multiculturalism, Transnational Processes and Ethnonationalism"
Stanley J. Tambiah ( Prof. of Harvard Univ.)


第1日 5月21日(水) B会場(第5セミナー室)


10:00B-01過疎社会における祖先高崎 恵(国際基督教大学)
10:15B-02海に生きる豊島の夫婦漁師 −「近代的船世帯民」の出現と社会・文化の変容−金 柄徹(東京大学)
10:30B-03「恵水」ミャオ族の生業形態の変遷 −●金鎮を事例として− 田畑久夫(昭和女子大学)
・金丸良子(麗澤大学)
10:45B-04神話・土地・クラン −ヨロンゴの人々の土地意識の現在−窪田幸子(広島大学)
11:00B-05 19世紀後半のハワイ人のキリスト教受容について
 −カオナの反乱とホオマナ・ナアウアオの成立−
井上昭洋(北海道大学)
11:15B-06イスマーイーリー派による社会開発 −パキスタン北部における事例から−子島 進(総合研究大学院大学)
11:30B-07ポスト・ソビエト期におけるシベリア・トナカイ飼育業の再編過程高倉浩樹(東京都立大学)
11:45B-08カナダ・イヌイット社会の変化について岸上伸啓(国立民族学博物館)
昼 食
13:00B-09ボータキの頻発 −タビテウエア・サウス(キリバス)の事例から−風間計博(総合研究大学院大学)
13:15B-10クック諸島マンガイア島における個人名大石 徹(東京都立大学)
13:30B-11まちづくりNPOと都市民俗学 −震災復興の神戸から−森栗茂一(大阪外国語大学)
13:45グループ発表2「都市祭礼(都市祝祭)研究と都市人類学」
コーディネーター:和崎春日(日本女子大学)
報告1:都市祭礼の重層性と拡散性 −大都市・東京の中の佃祭りの変貌−有末 賢(慶応義塾大学)
報告2:都市祭礼の生成と変容阿南 透(江戸川大学)
報告3:歴史的な情況に応じて変化する祭りの意義 スコット・シュネル(アイオワ大学・
国立民族学博物館客員)
報告4:小倉祇園太鼓からみた都市の創造性中野紀和(成城大学)
報告5:意味と形式の相剋 −春日若宮おん祭をめぐって−橋本裕之(国立歴史民俗博物館)
報告6:ベトナム北部の祭礼にみる文化変容松平 誠(女子栄養大学)
報告7:「神戸まつり」の過去・現在・未来 −その提言を終えて−米山俊直(大手前女子大学)
報告8:動態的民族誌としての『都市祭礼の人類学』 −都市人類学の方法論をめぐって−和崎春日(日本女子大学)
コメント: 森田三郎(甲南大学)
森栗茂一(大阪外国語大学)


第1日 5月21日(水) C会場(第4セミナー室)


10:00C-01環境教育と民族学乾 淑子(北海道東海大学)
10:15C-02 Grassroots-Initiated Culture Creation in Contemporary Japan
 −Examples from the Organic Farming Movement−
Darrell Gene Moen(慶応義塾大学)
10:30C-03 ウシの耳印と固有名にみる民族史と家畜管理の相関関係
 −スーダン東部バニー・アーミル族の事例から−
縄田浩志(京都大学)
10:45C-04北と南 −中国の二つの臭豆腐とドウチ−吉田よし子
11:00グループ発表1「開発と環境におけるジェンダー」
コーディネーター:萩原なつ子(東横学園女子短期大学)
報告1:タイにおける女性開発のあり方と女性の経済的役割に関する試論江藤双恵(東京大学)
報告2:インドネシアの開発政策と農村女性 −バリのハンディクラフト生産をめぐって−中谷文美(岡山大学)
報告3:森林保全とジェンダー −ネパールの事例から−田中由美子(国際協力事業団)
昼 食
13:00C-05心理学と人類学中川 敏(大阪大学)
13:15C-06胎盤の処理をめぐるミナンカバウのジェンダー観中島成久(法政大学)
13:30C-07マカッサル海峡島嶼部における動態 −移動する女性の生活世界−濱元聡子(京都大学)
13:45C-08南インドのネオヒンドゥーイズムとジェンダー古賀万由里(慶応義塾大学)
14:00C-09トルコ・チュクロヴァ地方における綿摘み季節労働とジェンダー関係星山幸子(名古屋大学)
14:15C-10空間と生活に対するアニ人(コートジボワール)の認識白井和子(民族学振興会)
14:30C-11ジェンダーの視点にもとづくイエ継承意識の研究A −女性は「跡継ぎ」なのか?−高橋由紀(民族学振興会)
14:45グループ発表3「オセアニア南部首長制諸社会の持続と変容」
司会:小川正恭(武蔵大学)
総論:河合利光(園田学園女子大学)
報告1:クック諸島マニヒキ島・ラカハンガ島における首長位継承の問題中山和芳(東京外国語大学)
報告2:トンガにおける身体イメージとリーダーシップ大谷裕文(西南学院大学)
報告3:西サモアの首長制の持続性と変容小池 誠(桃山学院大学)
報告4:フィジー、ヴィチレヴ島、ラ地方の首長制 −その持続と変容−石井眞夫(三重大学)
報告5:フィジー中部諸島のリーダーシップの持続と変容河合利光(園田学園女子大学)
報告6:フィジー、ラケンバ島の現体制の維持小川正恭(武蔵大学)
コメント:吉岡政徳(神戸大学)


第1日 5月21日(水) D会場(第3セミナー室)


10:00D-01日本の初期水田稲作農耕民の米の調理方法小林正史(北陸学院短期大学)
10:15D-02 北アメリカ、北西海岸インディアンの石器の用途
 −考古学データと用途に関する民族誌データの比較−
熊崎 保(早稲田大学)
10:30D-03 牛、角抵、触、国、ソウル、斑、cow = 英独、隠岐、飼う、殖ゆ、集む等の
語源および旧約Altar描述と山陰四隅突出墳造形思惟との比較
郭 安三(富士短期大学)
10:45D-04小菊盆栽グループにおける教え方と学び方中村博一(民族学振興会)
11:00D-05農器具をめぐることばの近代化 −特許資料にみる「知」の変成作用−牛島史彦(九州女子大学)
11:15D-06ヤブ焼き畑作伝承と日本白石昭臣(島根県立国際短期大学)
11:30D-07マダガスカル南西部・漁撈ヴェズと農耕ヴェズの生業様式飯田 卓(京都大学)
11:45D-08ガーナにおけるココア生産と土地制度高根 務(アジア経済研究所)
昼 食
13:00D-09聖地の構造 −ブラジル世界救世教の聖地−松岡秀明(カリフォルニア大学バークレー校)
13:15D-10 葬列に現れる同族・親類・近所
 −明治末期から大正初期を対象とした全国調査の分析から−
呉 知恩(京都大学)
13:30D-11 沖縄・宮古島における伝統的祭祀の社会教育的機能
 −池間島移住ネットワークを中心に−
中西直和(京都大学)
13:45D-12沖縄宮古島における双紙の意義小池淳一(弘前大学)
14:00D-13韓国済州島のヨンドゥングッ −来訪神儀礼をめぐる比較研究に向けて−政岡伸洋(佛教大学)
14:15D-14土楼居住客家の竈神信仰窪 徳忠
14:30D-15北スマトラ東岸部の開拓移住村におけるトバ・バタック人の改葬墓池上重弘(静岡県立大学)
14:45D-16インド・不可触民のキリスト教受容松川恭子(大阪大学)
15:00D-17ルオ族の葬式椎野若菜(東京都立大学)
15:15D-18バカ・ピグミーの精霊儀礼における男性らしさの表現都留泰作(京都大学)
15:30D-19アフロキューバ文化を生きるアフリカ系カルト信者 −バタ奏者が語る自己の文化−工藤多香子(東京外国語大学)
15:45D-20グレミオの祭礼主催原理再考 −メキシコ、ユカタン州ツィタス村ノホッチ・クーチの事例から−吉田栄人(静岡大学)



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第2日 5月22日(木) A会場(講堂)


10:00A-09「日本人」の同一性坂元新之輔(ソウル大学校)
10:15A-10踊り継がれるエスニシティ −ハワイにおけるオキナワン・ボン・ダンスの事例から−城田 愛(京都大学)
10:30A-11日系カナダ人三世のエスニック・アイデンティティ −EIQ調査法を用いて−山田千香子(お茶の水女子大学)
10:45A-12在日ユダヤ人における民族的アイデンティティの伝達・継承・喪失佐藤 泉(東洋学園大学)
11:00A-13留学がもたらしたもの −日本留学を終えて帰国したインドネシア人−有川友子(熊本学園大学)
11:15A-14 タイ北部山地における民族集団への帰属とクラン・イデオロギー
 −リス「である」と「になる」をめぐって−
綾部真雄(東京都立大学)
11:30A-15ベトナム南部・ソクチャン省における文化複合中西祐二(福岡大学)
11:45A-16国際テレビ放送と地域適合 −STAR TV の場合−村上優子(大阪大学)
昼 食
12:40

渋澤賞表彰式

13:00

民族学会総会

15:00A-17モンゴル人における父方・母方父系親族と民俗身体観田中華子(お茶の水女子大学)
15:15A-18女神の初潮と月経 −南インド・アイパッシ・プーラム祭とアーディ・ペルック祭−田中雅一(京都大学)
15:30A-19ローカル・システムに見る家族計画 −ケニヤ・キクユ族はなぜ避妊具を受け入れたのか−石井洋子(東京都立大学)
15:45A-20「けがれ」と「きたない」 −身体の人類学の一試論−青木恵理子(鈴鹿国際大学)
16:00A-21「開いた身体」論への試み −ギリシアにおける椅子の次元と寝台の次元−山口惠理子(筑波大学)
16:15A-22<われわれ>としての「病める人々」寺戸淳子(日本学術振興会特別研究員)
16:30A-23「虎列刺」という病気とその社会的意味づけ −その1 明治初期の「虎列刺」流行と社会形成−小野尚香(大阪大学)
16:45A-24Truth-tellingへの変遷 −小児がん専門医の場合−戈木クレイグヒル滋子(東海大学)
17:00A-25異文化での老い −アメリカ多文化社会における日本人移住者の老後−金本伊津子(平安女学院短期大学)


第2日 5月22日(木) B会場(第5セミナー室)


10:00B-12法の表象 −法学から人類学への問いかけ−三條秀夫(東北学院大学)
10:15B-13韓国の親子関係 −テレビのホームドラマ分析を中心に−洪 賢秀(お茶の水女子大学)
10:30B-14人物淘汰のための宗親会 −台湾都市における宗親会機能の一側面−上水流久彦(広島大学)
10:45B-15「香港文化」の中国大陸への伝播 −香港・マカオ・広東省の「百萬行」−芹澤知広(奈良大学)
11:00B-16東南中国の宗族組織の再興 −●南農村の「晋主」儀礼を中心にして−潘 宏立(総合研究大学院大学)
11:15B-17中国四川省南部農村の葬礼記録『経単簿』に現れた親族関係謝 茘(お茶の水女子大学)
11:30B-18四川農村の姻戚関係 −通常時と非常時において−蕭 紅燕(高知大学)
11:45B-19ベトナムの<家族>はなぜとらえにくいか末成道男(東京大学)
昼 食
15:00B-20タイ北部・雲南系漢人村における妻方居住婚について谷口裕久(京都文教大学)
15:15B-21上座仏教社会における得度式と擬制的親子関係 −タイ北西部のシャンの事例より−村上忠良(筑波大学)
15:30B-22ベーレ族のアヴォイダンス片上英俊(東京都立大学)
15:45 グループ発表4「男の性と生を考える−研究と実践の現場から− 」
コーディネーター:沼崎一郎(東北大学)
報告1:男性研究への誘い中村 正(立命館大学)
報告2:メンズセンターの活動から中村 彰(メンズセンター)
報告3:メンズリブ東京の活動から金子泰史(メンズリブ東京)
コメント:女性学の立場から海妻径子(お茶の水女子大学)


第2日 5月22日(木) C会場(第4セミナー室)


10:00C-12日本における「太陽を射る話」について山田仁史(京都大学)
10:15C-13「世間話」の韓日比較島村恭則(翰林大学校)
10:30C-14ネパール、ビャンスにおける起源伝承の多層性名和克郎(東京大学)
10:45C-15経験世界の落差はいかに語られるか −ケニア中北部サンブルの事例−湖中真哉(静岡県立大学)
11:00C-16宮崎の盲僧高松敬吉(鹿児島大学)
11:15C-17ウィグル族における病気の「物語化」西原明史(九州大学)
11:30C-18四川省凉山彝族社会のシャーマニズム志賀市子(滋賀県立大学)
11:45C-19呪いについて −フィリピン・ビサヤ地方シキホール島民俗誌[続々]−関 一敏(筑波大学)
昼 食
15:00C-20日本人によるオロチョンに関する民族学的報告について(2)佐々木亨(東北大学)
15:15C-21中国の民族観光と少数民族曽 士才(法政大学)
15:30C-22ネパールの観光都市ポカラにおける経済階級両極化とネパール化山本勇次(大阪国際大学)
15:45C-23グアテマラ西部高地におけるエスニック観光と社会池田光穂(熊本大学)
16:00グループ発表5「北方先住民社会における資源の利用と先住民の権利:とくにサケ類について」
コーディネーター:岡田淳子(北海道東海大学)
報告1:アラスカ・エスキモーのサケ類利用文化:問題提起岡田淳子(北海道東海大学)
報告2:カナダ先住民によるサケ漁岩崎・グッドマン まさみ(北星学園女子短大)
報告3:アイヌのサケ類利用文化齋藤玲子(北海道立北方民族博物館)
報告4:北海道におけるサケ類の捕獲と規制について渡部 裕(北海道立北方民族博物館)
報告5:現代に生きるアイヌのサケ利用文化野本正博(財団法人アイヌ民族博物館)
コメント: 秋道智彌(国立民族学博物館)
岸上伸啓(国立民族学博物館)
渥美一弥(一橋大学)


第2日 5月22日(木) D会場(第3セミナー室)


10:00D-21民俗芸能と文化政策 −備中神楽における文化の流用戦略−俵木 悟(千葉大学)
10:15D-22甦る民俗芸能 −韓国仮面劇の一考察−陳 大哲(中京大学)
10:30D-23 移動集団が集団として移動を続けるために
 −韓国Dサーカス団における構成員の流動をめぐって−
林 史樹(東京外国語大学)
10:45D-24西ジャワ地方における舞踊創作活動 −1950年代のバンドゥンを中心に−福岡まどか(総合研究大学院大学)
11:00D-25 マス・メディアの発展と「伝統芸能」の変容
 −インドネシアにおけるジャワ伝統芸能クトプラの場合−
青木武信(総合研究大学院大学)
11:15D-26 バリ島の悪魔祓いサプ・レゲール儀礼におけるワヤンの演目の変化とその社会的背景
 −バリ島中央南部における調査事例に基づく−
梅田英春(総合研究大学院大学)
11:30D-27芸術/文化をめぐる交渉 −グァテマラのインディヘナ画家たち−古谷嘉章(九州大学)
11:45D-28怒りのことばを笑う −コートディヴォワール・ダナネ地方南部、ダン族の発話規範−真島一郎(東京外国語大学)
昼 食
15:00D-29経済システムの変動と「大阪商人」南 相錦(大阪大学)
15:15D-30価値を生み出す民俗知識 −沖縄県糸満の魚売りの事例から−川端 牧(京都大学)
15:30D-31韓国人の定期市像に関する研究桧山勝彦(一橋大学)
15:45D-32イカット産業の展開 −マーケットと生産地をつなぐ商人(プタガン)の活動−田口理恵(お茶の水女子大学)
16:00D-33 出稼ぎ者はどうみられているか
 −国際出稼ぎのナショナリズムへの影響:フィリピンの場合−
小瀬木えりの(日本学術振興会)
16:15D-34 日本人の外国人観についての一考察
 −メディアにあらわれたフィリピン人を通じて−
川西理加(千葉大学)
16:30D-35異文化認識の移植と熟成 −日本における南アメリカ認識の形成をめぐって−大平秀一(出光美術館)
16:45D-36”聖なる薬草”をめぐるラスタファリアンの権利主張 −社会宗教運動と多文化主義−鈴木慎一郎(立教大学)
17:00D-37 アメリカのアート・ワールドと「経験を物語る」アート
 −90年代のアート・ワールドにおけるアジア系アーティストの諸実践−
佐々木一惠(大阪大学)

注:ブラウザで見ることのできない字は●で示しました。悪しからず。